【配備見送り?】在日米軍への地上発射型中距離ミサイル「LRHW」日本の「反撃能力」導入で不要と判断!
米政府が、日本列島からフィリピンにつながる「第1列島線」上への配備を計画している地上発射型中距離ミサイルについて、在日米軍への配備を見送る方針を固めたことが分かった。日米関係筋が明らかにした。日本が「反撃能力」の導入で長射程のミサイルを保有すれば、中国の中距離ミサイルに対する抑止力が強化されるため不要と判断した。
米国は1988年に発効した米露間の中距離核戦力(INF)全廃条約(2019年失効)により、射程500~5500キロ・メートルの地上発射型ミサイルの保有を長らく禁止されていたため、現在、保有していない。中国は、日本列島も射程に入る中距離弾道ミサイルを約1900発保有しており、米中間で大きな「ミサイル・ギャップ」が生じていた。
米軍は中国に対抗する中距離ミサイルの開発を急いでおり、米陸軍が極超音速兵器「LRHW」(射程2700キロ・メートル超)を早ければ2023年中に実戦配備する計画だ。米インド太平洋軍には第1列島線上への配備計画があり、日本も有力候補と目されてきた。
在日米軍への配備を見送るのは、日本政府が昨年12月に閣議決定した「国家安全保障戦略」で反撃能力の保有が盛り込まれ、日本が長射程の巡航ミサイルなどを導入するためだ。反撃能力について議論した今月13日の日米首脳会談や11日の日米安全保障協議委員会(2プラス2)でも中距離ミサイルは議題に上らなかった。見送りの意向は日本政府に非公式で伝えている。
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