【Blue Impulse】宮古島で初めての展示飛行!スモーク出して伊良部大橋の上空を通過【航空自衛隊】
沖縄県宮古島市で2022年12月11日、航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」による展示飛行が行われ、多くの市民や観光客らが華やかな航空ショーを楽しんだ。だが、沖縄県が「軍事利用につながる」として3000メートル滑走路のある同市の下地島空港を使わせないなど、自衛隊活動に対する県の非協力的な姿勢が浮き彫りとなる一面もあった。
宮古島市の上空をブルーインパルスが飛行するのは今回が初めて。この日は強風で中止も危ぶまれたが、午前11時半過ぎに6機が同市の宮古空港を離陸、約15分間にわたりさまざまな隊列飛行を展開した後、そのまま那覇市の空自基地へ飛び去った。
2歳の娘と見学した宮古島市の主婦、工藤結芽(ゆめ)さん(25)は「かっこよかった。こんな強風でも飛んでくれてありがとう」。京都市から訪れた元公務員の石塚雅美さん(61)は「海の上を飛ぶ姿は圧巻そのもの。見に来たかいがあった」と話していた。
今回の飛行は、宮古島市に空自の分屯基地が開設されて50年となる節目を記念して行われた。当初は那覇市から宮古島市まで往復する計画だったが、曲芸飛行の時間が少ないため地元経済団体などが下地島空港の利用を求めていた。
パイロット養成用に建設された下地島空港は、宮古空港に比べ旅客機の離着陸が少なく、民間への影響もほとんどない。離島では異例の3000メートル滑走路が整備されており、空自も利用に前向きだった。
ところが、下地島空港を管理する県が難色を示し、計画が一時白紙になる事態に。地元経済団体などが奔走し、宮古空港を利用することで決着したが、沖縄の自衛隊活動に禍根を残したといえそうだ。
下地島空港をめぐっては沖縄の本土復帰前の昭和46年、当時の琉球政府(屋良朝苗(ちょうびょう)行政主席)と日本政府が、同空港を訓練や民間航空以外に利用する目的はないとする取り決め(屋良覚書)を交わしている。
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