【安保3文書】年の瀬が押し迫る中「骨子案」が出揃うが・・・その全てが実現可能かは疑問?
月内に改定する「安保3文書」の骨子案では中国や北朝鮮、ロシアを「挑戦」や「脅威」と位置づけ、防衛力の抜本的強化する方針を打ち出した。「反撃能力(敵基地攻撃能力)」に関しては、射程を1千キロ以上に延伸する12式地対艦ミサイルの部隊を現行の「防衛計画の大綱」で定めた5個から7個に増強。航空自衛隊のみが保有していた無人機部隊は陸自と海自にもそれぞれ新設する。また、陸自の定員約2千人を海空に振り向け、総定員数は現行の24万7千人を維持する。
最上位文書の「国家安全保障戦略(NSS)」では、インド太平洋地域の安保上の課題を中国、北朝鮮、ロシアの順に記載。中国は「これまでにない最大の戦略的な挑戦」とし、一方的な現状変更の試みに「毅然(きぜん)と対応」すると強調した。「国家防衛戦略」では今年8月の中国による弾道ミサイル発射に触れ、「脅威と受け止められた」と表記した。
一方、NSSでは中国との間で不測の事態を回避するための枠組み構築や、軍縮の働きかけも盛り込んだ。台湾に関しては、基本的な価値を共有する「重要なパートナー」と位置づけたが、「非政府間の実務関係」は維持するとした。
核・ミサイル開発を続ける北朝鮮は「脅威」と表現。ウクライナ侵攻を続けるロシアは、欧州方面での「脅威」としつつ、インド太平洋において「安全保障上の強い懸念」とした。韓国は「地政学的にも我が国安全保障にとっても極めて重要な隣国」と記述した。
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