【実物大模型】鶉野飛行場跡地に「soraかさい」オープン!紫電改や九七式艦上攻撃機を展示【兵庫県加西市】
第二次大戦時の遺構が多数残る兵庫県加西市の鶉野(うずらの)飛行場跡に建設が進められてきた施設「soraかさい」の完成式典が2022年4月13日、行われた。旧海軍機の「紫電改」「九七式艦上攻撃機」の実物大模型2機を収容。戦争遺跡めぐりや平和学習などの拠点として人気を集めそうだ。18日にグランドオープンの予定で、入館は無料。
大戦末期にこの地で紫電改などの海軍機が組み立てられ、訓練を積んだパイロットたちが特攻隊員となった歴史を語り継ごうと、同市が令和2年度から約7億円をかけて整備。先に製作・公開して注目を集めていた紫電改模型に加え、練習機や特攻機などとして同飛行場とゆかりの深い九七艦攻のものも新たに作り、2機を展示品とした。
館内では、同飛行場で編成された特攻隊「白鷺(はくろ)隊」の隊員たちの遺書なども紹介。白鷺隊員を祖父に持つ佐藤聡さん(54)=茨城県つくば市=は「祖父について調べ始めたが、年月が過ぎて手掛かりがほとんどなかったので、こういう施設ができて本当にありがたい」と話していた。
一般公開に先立ち開催された見学会では
太平洋戦争中に使われた「九七式艦上攻撃機」の実物大模型の見学会が9日、兵庫県加西市鶉野町の鶉野飛行場跡で開かれた。大戦末期には特攻機にも転用され、参加者は精巧に再現された機体に見入りながら、戦争の犠牲になったパイロットたちに思いをはせた。
模型は加西市が製作。全長10メートル、全幅15・5メートル、重さ約1トンで、アルミなどを使って実物よりも軽量化を図っている。既に同飛行場跡に展示されている戦闘機「紫電改」の模型とともに、4月にオープンする平和学習施設で公開される。
一般公開に先行して行われた見学会は、同市がふるさと納税の返礼品として企画。寄付者30人が訪れ、操縦席や機体の内部、アルミ板が張り合わされた翼などをカメラに収めていた。
同県高砂市立高砂小学校3年の男児(9)は「飛行機はかっこよかったけれど、若い操縦士が犠牲になったのはかわいそう。ロシアのウクライナ侵攻みたいな残酷なことはやめてほしい」と平和を願った。
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