【空前の大規模作戦】ウクライナへの武器供与、混雑で軍用輸送機が着陸待ちも!【兵器輸送】
ロシアによるウクライナ軍事侵攻を受け、ここ2週間に史上最大級の武器輸送が未曽有のスピードで決行された。
チェコ共和国からは先週だけで、鉄路と陸路で1万基の携行式ロケット弾(RPG)がウクライナに送られた。ウクライナ国境から約97キロに位置するポーランドのジェシュフ空港では5日、軍用輸送機であまりに混雑していたため、空きスペースが出るまで一時的に迂回(うかい)を余儀なくされる便も出た。
ハイウエー上では、軍用輸送トラックを護衛する警察車両の列が国境まで絶え間なく続いた。
ウクライナへの武器輸送は、ほぼ前例のない供給作戦となりつつある。現地への地上部隊の派遣は排除している西側諸国は、規模でロシアに圧倒的に劣るウクライナの武装強化を急いでいる。
ロシアの軍艦が黒海沿岸を支配し、ウクライナ領空では両軍の衝突が続いていることから、米国はロシアが陸路も制圧する前に急いで兵器をウクライナにトラック輸送している。国防総省の高官によると、バイデン政権が先月下旬に表明した3億5000万ドル(約404億円)相当の武器・軍事支援はほぼ輸送が完了した。米議会はさらなる支援の承認を検討中だ。
米国防総省高官は、マーク・ミリー統合参謀本部議長が先週、兵器輸送の拠点になっているウクライナ国境付近の飛行場を訪れ、多国籍による取り組みの様子を視察したことを明らかにした。
同高官が4日に語ったところによると、ミリー議長は部隊や兵士と面会し、輸送活動を視察した。同飛行場の運航便数はここ数日の間に、1日数便から、同飛行場で運航できる上限の17便に増えている。
飛行場の場所は、対戦車ミサイルなどの兵器輸送を守る必要があることから明らかにしていない。ロシア軍はこれまでのところ、ウクライナに入った輸送品については標的にしてこなかった。しかし一部には、今後進軍が進む中で標的とされることへの懸念もある。
米政府高官がCNNに語ったところによると、米国などの北大西洋条約機構(NATO)加盟国はこれまでに、対戦車ミサイル1万7000基と、地対空ミサイル「スティンガー」2000基をウクライナに輸送した。
2月下旬にロシアが軍事侵攻を開始する前から、欧州の上空は米軍のC17などの輸送機が頻繁に飛行。NATOの東側に沿って部隊を再配置するとともに、ウクライナへの輸送拠点に武器を移動させていた。飛行のペースは加速の一途にある。
米国防当局者によると、大規模輸送作戦は米欧州軍(EUCOM)が中心となり、同盟国やパートナー諸国と連携しながら「リアルタイムで」物資をウクライナに輸送している。
ロシア軍の侵攻が始まって以来、14カ国がウクライナへ軍事支援物資を送ったという。中には過去にそうした装備品をほとんど提供したことのない国も含まれる。
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