【今年9回目】北が日本海へ弾道ミサイル1発発射!ウクライナ問題終結後の世界情勢は?
北朝鮮は5日午前8時48分ごろ(日本時間同)、日本海に向けて飛翔(ひしょう)体を発射した。韓国軍合同参謀本部は、弾道ミサイル1発との見方を示すとともに、発射地点は首都、平壌の順安(スナン)付近と発表した。日本政府も弾道ミサイルの可能性があるとしている。日本政府関係者によると、日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したとみられる。
北朝鮮によるミサイル発射は今年9回目。先月27日にも順安付近から弾道ミサイルを発射したばかりで、北朝鮮は28日、「偵察衛星開発のための重要テスト」だったと主張した。
北朝鮮は、国際社会がロシアによるウクライナ侵攻への対応に追われる中、核・ミサイル開発を堅持する姿勢を行動で示した形だ。
北朝鮮外務省は5日までに同省のキム・ジョンギュ欧州1局長が3日にマツェゴラ駐朝ロシア大使と会談し、「両国間の戦略的協力の強化」について協議したと発表した。北朝鮮はウクライナ問題について、責任は米国にあると主張し、後ろ盾であるロシアを擁護する姿勢を強めている。
一方で、5日は最大の後ろ盾である中国の全国人民代表大会(全人代=国会)の開幕日に当たる。4日には北京冬季パラリンピックが開幕した。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は北京五輪開催に合わせ、中国の習近平国家主席への親書などで中朝の協力強化を確認しており、ミサイル発射による中朝関係への影響は限定的と判断した可能性がある。
韓国では、9日に大統領選が行われる。
岸信夫防衛相は、北朝鮮が同日にミサイルを発射したことについて「国際社会がロシアによるウクライナ侵略に対応している中、北京パラリンピック開催中での発射であり、断じて容認できるものではない」と非難した。その上で、北京の大使館ルートで北朝鮮に抗議したと説明した。
岸氏によると、北朝鮮は5日午前8時47分に少なくとも1発の弾道ミサイルを日本海に向けて発射。最高高度約550キロメートルで約300キロメートル飛翔し、日本の排他的経済水域(EEZ)の外側の北朝鮮東方沖に落下した。日本船舶などの被害は確認されていない。
今年に入り、北朝鮮のミサイル発射は巡航ミサイルを含めて9回目。岸氏は防衛省内で幹部会議を開き、警戒・監視に万全を期すよう指示した。
岸氏は記者団に「核・ミサイル関連技術の著しい発展は、わが国、地域の安全保障にとって看過できない」と強調。米国、韓国と緊密に連携する考えを示すとともに「いわゆる敵基地攻撃能力の保有も含め、あらゆる選択肢を検討し、今後とも防衛力の抜本的な強化に取り組んでいく」と述べた。
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