【敵基地攻撃】岸防衛相「相手領空での爆撃も排除せず」岸田首相、名称変更を検討【衆院予算委員会】
岸信夫防衛相は2022年2月16日の衆院予算委員会分科会で、政府が保有の是非を検討する「敵基地攻撃能力」をめぐり、自衛隊機が相手領空内に入り、軍事拠点を爆撃する選択肢について「排除しない」との認識を示した。
自衛隊の戦闘機が相手領空内で爆撃する手法の是非に関し、立憲民主党の長妻昭氏の質問に答えた。国民を守るため他に適当な手段がなく、必要最小限度の実力行使にとどまるといった自衛権発動の要件を満たすことが前提とも説明した。
岸氏は、大陸間弾道ミサイル(ICBM)や長距離戦略爆撃機、攻撃型空母など相手国を壊滅的に破壊する「攻撃的兵器」は保有しないとの従来の政府姿勢も重ねて強調した。
一方で、岸田文雄首相は2022年2月18日の衆院予算委員会で、「敵基地攻撃能力」との名称について、変更も含めて検討する考えを示した。「一般に広く用いられている用語を現時点では使用しているが、今後、名称も含めて検討していくことは考えていかなければならない」と述べた。自民党の岩屋毅氏への答弁。
岩屋氏は「首相が再三にわたって『敵基地攻撃を排除せず議論する』という言い方に終始しているので、あたかも敵の基地を攻撃するのか、しないのかに焦点が当たってしまっている」と指摘。「今時、敵基地というのは一体何を指すのか。リアリティーをなくしてきている」と述べ、別の用語を使って議論すべきだと訴えた。
これに対し、首相は「名称も大事だが、重要なことはミサイル技術が急速なスピードで変化する現状において、国民の命や暮らしを守るために何が求められているかだ。あらゆる選択肢を排除せず現実的に検討する」と述べた。
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