【次期戦闘機】高性能レーダーシステム「JAGUAR」の共同開発を発表【日英両政府】
日英両政府は2022年2月15日、次期戦闘機用レーダーを共同開発すると発表した。
両政府は次期戦闘機のエンジンでも共同開発を進めており、防衛分野の協力が一段と深まる。
英政府の発表によると、レーダーの共同開発を4月に開始し、5年程度をかけて官民で設計・製造を進める。英国側からはイタリア防衛装備大手レオナルドの英国法人が参画する。
共同開発では最新鋭のレーダー技術「ジャガーシステム」を採用。陸海空で目標を素早く正確に特定し、敵の監視技術を無効化できるようになるという。
防衛装備庁は「このような航空機搭載用レーダシステム技術は他国でも実用例がありません。この技術を確立することにより、将来的に戦闘機の索敵能力を大幅に向上させることが期待されます」と公式的にコメントした。
英国防省によると、この高性能なセンサー技術により陸、海、空からの脅威を検知するとともに迅速かつ正確に目標を捕捉し、敵国が運用する監視技術を無効化できる。
センサシステムは、日英でそれぞれ1台ずつ実証機を製作する。作業や学習内容を共有して専門知識を最大限に活用するという。
英国防調達担当大臣は「日本のパートナーとこれまで以上に緊密に協力し、日英両軍が軍事的革新の最前線であり続けることを誇りに思う」とコメントを発表している。
日英は昨年12月に次期戦闘機のジェットエンジン実証機を開発すると公表した。日本は三菱重工とIHI、英国はロールスロイスとBAEシステムズが開発に加わる。
本件共同研究は、2018年から実施されていた先行研究の成果を踏まえて行うもの。2021年3月に開催された第4回日英外務・防衛閣僚会合(2プラス2)では、防衛装備・技術協力に関して、次期戦闘機システムのサブシステムレベルでの対話や、新たな空対空ミサイルの実証に係る共同研究、次世代RFセンサシステムの実現可能性に係る共同研究の進捗が話題に上がった。
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