【訓練初め】280人が次々とパラシュート降下!陸自第1空挺団が離島奪還を想定
陸上自衛隊第1空挺(くうてい)団の降下訓練始めが13日、陸自習志野演習場(千葉県船橋市など)で行われ、「精鋭無比」を誇る空挺団員280人がパラシュートで次々と降下していく様子を公開した。
習志野駐屯地を拠点とする第1空挺団は自衛隊唯一のパラシュート部隊で、訓練は占領された離島の奪還を想定して実施した。団員が高度1050メートルの航空自衛隊機から目標地域に降り、後続のヘリコプター部隊を誘導。ヘリで空輸された120ミリ迫撃砲などの火力を使用し敵制圧までの流れを確認した。
その後、空から主力部隊を投入する「空挺作戦」の訓練を行い、日米計7機の輸送機から空挺団員が10人1組で次々と降下した。340メートルの高さから1分間で地上に降り立つと速やかに部隊を展開した。今回の訓練では、敵の通信を妨害する「ネットワーク電子戦システム(NEWS)」も初投入した。
訓練始めは恒例行事で、例年一般公開しているが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け昨年に続き一般公開は中止した。
今回の訓練を最後に、37年間務めてきた自衛隊を退く空挺団の最年長。
亀崎智裕2等陸佐(56)「18歳で自衛隊に入隊して、いろいろな経験をさせていただいた。感謝の一言」
そして迎えた最後の降下。
パラシュートが開き、強風にあおられるが、危険と隣り合わせの最後の訓練を無事に終えた。
国防の最前線から退く亀崎隊員が語ったのは、後輩たちへの思いだった。
亀崎智裕2等陸佐「いつも通りのことを常にできるかできないか、それは常日頃から訓練をやっていること。今後、この空挺降下に関して、魂を含めて、しっかりと伝統を受け継いでくれると思う」
続きは動画の中で・・・