【いずも+F35B】海自護衛艦「いずも」に米海兵隊のF35B戦闘機が初着艦【四国沖で実施】
岸信夫防衛相は5日の記者会見で、米軍の最新鋭ステルス戦闘機F35Bによる海上自衛隊の護衛艦「いずも」艦上での発着試験に成功したと発表した。
岸氏は「日米の相互運用性の向上に資するものであり、日米同盟の抑止力・対処力の強化にもつながる」と意義を強調した。
試験は米軍岩国基地(山口県)の海兵隊の支援を受け、3日に四国沖で実施した。F35Bは短距離離陸・垂直着陸が可能で、防衛省は2023年度までに18機の購入について契約し、24年度から基地に順次配備する予定だ。
いずもは甲板の耐熱性を向上させる改修を6月に完了。24年度末にも艦首の形状を変更したりF35B搭乗員の待機スペースを整備したりする改修を予定している。いずもと同型の護衛艦「かが」も同様の改修を行い、両艦は事実上の空母となる見通しだ。
防衛省は2021年9月30日、事実上の空母とする海上自衛隊の護衛艦「いずも」に米軍の戦闘機F35Bを発着艦させる検証を実施する、と発表した。太平洋上で10月3~7日の間に予定している。
F35Bは短距離で離陸し、垂直着陸ができる戦闘機(STOVL機)。航空自衛隊も導入予定だが、まだ配備していないため、米海兵隊岩国基地(山口県)に配備されているF35Bで検証する。
いずも型護衛艦は、政府が2018年末に決定した防衛計画の大綱(防衛大綱)などで、事実上の空母化を図り、STOVL機を運用できるようにすると明記した。これを受け、今年6月末までに甲板の耐熱性を向上させるよう改修した。今回、実際にF35Bをいずもに発着させて、改修結果を検証する。
空自トップの井筒俊司航空幕僚長は30日の記者会見で「将来のいずも型護衛艦におけるF35Bの運用に向け、今回の検証は必要不可欠」と語った。
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