【洪水災害中でも】台湾周辺で中国陸海軍が上陸作戦を想定した演習を実施!【被災者を見捨てるのか】
2021年7月19日付の中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報英語版は、中国軍が台湾に近い福建省の沿岸地域で上陸作戦を想定した実弾軍事演習を16日に行ったと報じた。同紙は「(演習によって)米国や台湾独立派に対する警告を発した」という専門家の見方を載せた。
演習は陸軍と海軍が合同で実施。揚陸艦で運ばれた多数の水陸両用装甲車が沿岸を攻撃した。演習は夜間にも行われたという。
一方、香港紙サウス・チャイナ・モーニング・ポスト(電子版)は19日、過去10年の中国海軍の演習を調べたところ、2017年以降、「台湾を奪う能力」を試すものが増えていると伝えた。海軍の演習回数が増える中、台湾侵攻を仮定した訓練に重点が置かれ、中国本土から離れた海域の演習は減っているという。
中国海軍は17年に上陸作戦を担う陸戦隊の強化に着手。今年4月には初の強襲揚陸艦「075型」が就役するなど、上陸作戦能力の向上を急いでいる。
共産党結党100周年記念日(7月1日)が近づく中国で、東部と南部の地域を中心に21本の河川で洪水が発生している。
5月から南部地域では持続的な降雨の影響で、浙江省や江西省、福建省、湖北省、四川省、貴州省、雲南省、広西チワン族自治区、チベット自治区の9省79カ所の河川地域に洪水警報が発令されていたが、そのタイミングは例年よりも1カ月近く早かった。
5月下旬の時点で湖北省武漢市の測量所では156年ぶりに最高水位を記録し、江西省ではすでに被害が発生していた。八陽湖の水位が急上昇したことから、江西省では56万人が避難、40万ヘクタールの農地が浸水した。この地域は毎年洪水被害が発生しているが、今年は例年より20日ほど早いという。
中国気象庁は5月下旬、「通常、北緯20度前後に位置する亜熱帯高気圧が著しく北上し、北側に冷たい空気が勢いよく南下したことにより、長江以南の地域に多くの雨が降っている」とその原因を説明した上で、「長江流域では今後も大雨が頻繁に続く予定であり、洪水が起きる可能性が高い」と警告を発した。
中国水利省も「今年の6月から8月にかけて(長江流域に加えて)北部の黄河、海河などでも大規模な洪水が発生する可能性がある」との見解を示し、「今年は最悪の洪水被害が出るのではないか」との懸念を示していた。
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