【三峡に次ぐ規模】中国が世界2位の白鶴灘水力発電所を始動!【新たなウィークポイントと成るか】
中国南西部に完成した、世界2位の発電能力を誇る白鶴灘(Baihetan)水力発電所が28日、操業を開始した。これについて中国政府は、温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」目標の達成に向け大きな節目となったと称賛する一方、環境への悪影響を危惧する声もある。
ダムの高さは289メートル。国営メディアは、同発電所の部分操業が28日朝に始まったと報じた。発電能力では同国の三峡ダム(Three Gorges Dam)に次ぐ世界2位となる。
国営の中国中央テレビ(CCTV)の報道によると、白鶴灘水力発電所の発電能力は1600万キロワットで、フル稼働すれば50万人が1年間に必要とする電力を1日で発電できるという。
習近平(Xi Jinping)国家主席は、同発電所が「炭素排出量を抑えてカーボンニュートラル目標を達成するため、さらなる貢献を果たす」ことに期待すると述べた。
しかし環境保護団体は長年、このダムの建造により、希少な動植物の生息地が破壊されると警鐘を鳴らしている。
3日間の試運転を経て正式に稼働するという。この発電所は最終的に16基のタービンで構成される見通しで、来年7月の完成時には総発電量が三峡ダムに次いで第2位となる。
白鶴灘水力発電所は中国南西部の雲南省と四川省の境界線に位置し、長江上流の金沙江にある一連のダムの一翼を成す。
建設を手掛けた中国長江三峡集団によると、同発電所のダムの高さは289メートルで、国内でも最大規模かつ難度の高いプロジェクトの1つだが、建設に要した期間はわずか4年。
同プロジェクトはエネルギー消費量の多い東部沿岸地域に電力を供給する国家計画の一部となっているほか、洪水が頻発する夏期に水流制御を強化することも目的としている。
続きは動画の中で・・・