【米国防総省】最新対空ミサイルSM-6を使った弾道ミサイルの迎撃実験に失敗【SMー6 DualⅡ】
米国防総省は2021年5月29日、最新式の対空ミサイルSM6を使った準中距離弾道ミサイル迎撃実験に失敗したと発表した。実験場所などの詳細は明らかにしていない。
わずか2行のみの記事ではあるが、色々と意味のある内容ではないだろうか。
実験失敗をしっかり公表する辺りは流石米軍と言えるところ、中国なら成功しない限り恐らく隠蔽するだろう。
そして今回の実験はより長距離の弾道ミサイル迎撃がアップグレードなしで可能かを試したもので使用したのは初めて使用するSM-6 Dual-Ⅱであり2017年の実験ではSM-6 Dual-Ⅰで迎撃に成功している。
そもそも弾道ミサイルを迎撃するということは「誰かが打ったティーショットの球を別の場所から同じようにティーショットして当てるようなもの」と揶揄するぐらい困難なこと。
初期の実験で失敗することはアメリカにとっては織り込み済みで、必ず成功するなら実射試験をする必要はないのである。
失敗の原因を洗い出し精度を上げていく地道な作業が必要になる。
SM6は海上自衛隊が運用するまや型護衛艦や計画中のイージスシステム搭載艦にも将来的に装備が予定されている万能ミサイルで、CEC機能を活用した水平線超の目標を迎撃する事が出来るミサイルである。
また、失敗を公表した効果としては、100%迎撃可能ではないので、敵地攻撃と言う選択肢を実現化するための理由付けになり得るのかもしれない。
続きは動画の中で・・・