【確立加速】中国に対抗する「アジア版NATO」に発展か!日米豪印のクアッド+仏で共同訓練へ【対中包囲網】
フランス海軍が主導し、日本の海上自衛隊と米国、オーストラリアの海軍が参加する海上共同訓練「ラ・ペルーズ」に今年、インドが初参加することになった。日米豪印の戦略的枠組み「QUAD(クアッド)」は3月12日に初の首脳会合を開き、軍事的覇権拡大を強める中国への対抗姿勢を国際社会に印象付けたばかり。今後、英国とドイツも含め、集団安全保障体制の確立が加速する可能性もありそうだ。
ラ・ペルーズは2019年に日米豪仏の4カ国で初めて行われた。今回は今月5~7日にベンガル湾で実施される。
在インドのフランス大使館は3月31日、インドの初参加を発表し、5カ国の訓練が「『自由で開かれたインド太平洋』での協力を推進する機会となる」と表明した。
フランスは、南太平洋のニューカレドニアやインド洋などに海外領土を持つ。
中国の海洋進出に対する危機感を日米豪印とも共有しており、今年2月には、仏海軍のフリゲート艦が九州西方の東シナ海で、海上自衛隊や米海軍との共同訓練に参加した。
拓殖大学海外事情研究所所長の川上高司氏は「今回の動きは、クアッドが中核となり、集団安全保障体制を放射状に延ばしていく試みだ。ジョー・バイデン米政権の『同盟国重視』の姿勢にも合致する。インド太平洋の自由な海上交通路を守ることは、欧州の利益にも直結するため、フランスだけでなく、英国やドイツもこの地域への艦船派遣を予定している。将来、中国に対抗する『アジア版NATO』の創設につながる可能性もある。どれだけ強固な枠組みを作れるかが注目点だ」と語っている。
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