【第38次海賊対処任務】海自護衛艦「せとぎり」ソマリア沖に向け出港【海自舞鶴基地】
京都府舞鶴市の海上自衛隊舞鶴基地を母港とする護衛艦「せとぎり」が31日、アフリカ・ソマリア沖に向けて出港した。
海賊対策の第38次隊としてソマリア沖・アデン湾で民間船舶の護衛活動に当たり、活動期間は半年間の予定。舞鶴基地からのソマリア沖派遣は、2019年3月の護衛艦「あさぎり」(第33次隊)以来、3回目。
せとぎりは全長137メートル、基準排水量3550トンで、哨戒ヘリコプター1機を搭載。今回の派遣では、海自の隊員のほか、海上保安官8人が同乗する。新型コロナウイルス対策で乗組員全員にPCR検査を実施し、日本近海で2週間かけて健康状態を確認した後、アデン湾に向かう。
この日は、海自の北吸岸壁(舞鶴市)で出国行事が開かれた。伊藤弘・舞鶴地方総監(海将)が岸信夫防衛相の訓示を代読し、派遣される自衛官に向け、海賊対策のオペレーションを通じて「活動の意義がどこにあるのかを問い続け、考え続けてほしい。帰還したらその心を聞かせてほしい。航海の安全を祈る」と激励した。
これに対し、せとぎりの佐藤伸哉艦長(48)=2等海佐=は「世界経済の動脈を守り抜く」と決意を述べた。家族らの見送りは、新型コロナの感染防止のため中止となった。
海自によると、派遣される海域は年間1600隻の日本関係の船舶が航行し、重要な海上交通路となっているが、機関銃などで武装した海賊の襲撃が多発。政府は09年に施行された「海賊対処法」に基づき、護衛艦を派遣して護衛活動を続けている。
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