【海賊対処任務】海自護衛艦「おおなみ」がアデン湾での任務と日米豪印共同訓練「マラバール」を終え横須賀に帰港【海上自衛隊】
アフリカ東部ソマリア沖アデン湾で海賊対処活動に当たった海上自衛隊の護衛艦「おおなみ」が24日、海自横須賀基地(神奈川県横須賀市)に帰港した。おおなみは今月、インド沖で米国、オーストラリア、インドとの共同訓練にも参加した。
訓練に参加した4カ国は「自由で開かれたインド太平洋」構想の下で連携を強化。覇権主義的な動きを強める中国が念頭にあるとみられる。一方、中国や同国に接近するロシアは同構想に警戒感を示している。
防衛省によると、おおなみは約190人の隊員に加え、8人の海上保安官も乗船し、4月に横須賀基地を出港。11月3~6日の日程で、インド沖のベンガル湾で共同訓練「マラバール」に参加し、対潜水艦や対空戦を想定した訓練を実施した。
帰港後、湯浅秀樹自衛艦隊司令官は、新型コロナウイルス感染防止のため寄港地での上陸が制限されるなど困難な状況下での任務完遂をたたえた上で、マラバ-ル参加にも触れ「各国軍との強固な信頼関係の醸成に寄与してくれた」と強調した。
海賊対処は、日本にとっても重要な海上交通路であるソマリア沖アデン湾で2000年代後半から増加した海賊行為を国際的に取り締まるための安全保障協力。09年から護衛艦や哨戒機が派遣されて他国軍と共に継続的に任務に当たり、同海域での海賊等事案は11年の237件をピークに減少し、19年には0件になった。
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