【レアメタル採掘】日本のEEZでコバルトやニッケル含む希少金属650kgの採掘に成功【JOGMEC】
石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は21日、日本の排他的経済水域(EEZ)でコバルトやニッケルを含む鉱物の採掘に成功したと発表した。リチウムイオン電池に不可欠なレアメタル(希少金属)で、中国依存度が高く、国産化が課題となってきた。
採掘場所は、南鳥島南方沖の海底約900メートル。7月に経済産業省の委託事業として、レアメタルを含む鉱物「コバルトリッチクラスト」を約650キロ・グラム掘削した。JOGMECの調査では、同海域には、年間の国内消費量でコバルトは約88年分、ニッケルは約12年分あるという。
コバルトやニッケルは、電気自動車などに使うリチウムイオン電池に不可欠な材料だ。希少性が高く、日本は国内消費量のほぼ全てを輸入に頼っている。超高速の通信規格「5G」時代を迎えて、通信機器への活用も急増し、世界的に取引価格が上昇している。
国産化は国内産業の競争力強化にもつながる。経産省は「掘削成功は、レアメタルの国産化に向けた大きな一歩」とし、量産に向けて掘削技術の検証などを進める方針だ。
これは朗報だ、試掘ではなく採掘というところが大きな意味を持つ。
以前マンガンノジュールが大量に見つかって、日本でもレアメタルが採れるようになるかもしれないと言っていたが、その時は水深6000mでとてもじゃないが採算の取れるものではなかったが、今回は水深900mとのこと。
3000m程度までなら既存の技術でも採掘が可能となる。
今回採掘されたコバルトとニッケルはレアメタルであって、中国が97%のシェアを持つレアアースとは異なるが、経産省の資料によると、同海域にはレアアースも存在していることがわかっている。
中国が対外的に問題が起きる度に必ず切ってくるレアアースの禁輸カード。
このカードを無効化するためにも日本周辺の海洋資源の採掘、実用化を進め、対中リスクに備えておくべきだろう。
これ以外にも我が国の周辺海域には熱水鉱床やメタンハイドレートなど多くの資源が埋蔵されていることがわかっている。
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