【どの口が言うのか】護衛艦と漁船の衝突で中国側が「懸念」表明「中国近海、安全に影響」
東シナ海の公海上で海上自衛隊の護衛艦「しまかぜ」と中国籍の漁船が衝突した事故で、中国外務省の華春瑩(か・しゅんえい)報道官は2020年3月31日、日本側に懸念を表明したことを明らかにした。
事故が発生した海域は浙江省沖の「中国の近海」であり、「自衛隊の艦艇が関係海域で活動し、中国船舶の航行の安全に影響を与えた」としている。
地理的に中国に近かろうが沿岸から12海里以上離れていれば、そこは公海であり海自の護衛艦には日章旗や自衛艦旗を掲げていたはずで、何ら法に触れることはなかったはず。
百歩譲って公海上での接触事故が起こりうる可能性がないとは言い切れないが、その場合でも舷側同士が接触する程度にとどまるはずだ。
しかも国際的な海上航行のルールに従った場合に、接触するのは右舷のはずで左舷に1mの穴が開くというのはありえない。
したがって今回の事故はどのように解釈しても護衛艦側に非がないことは明らかだと言える。
追々日本側から証拠になる映像やデータが発信され、中国側が不利になってくることがわかりそうなものだが、それでも尚このような見解を示すのはいかにも中国らしい。
ただ、中国側からすれば日本の国防に穴をあける戦略としては、実にコストパフォーマンスの高い戦略と言える。
穴を開けられた護衛艦はドック入りして数カ月間は稼働不可能になるからだ。
対して中国側の損害は、実に軽微なものに留まるからだ。
同じようなことが、2隻3隻と発生すれば、それこそ日本の国防に穴が空くことは必至だ。
全世界で人の移動を規制している今の時期、これらの規制が解除されるまで政府は海上警備行動を発令し、護衛艦や海保巡視船に接近する民間船舶に現場判断で警告の上発砲できる権限を与えておくべきだろう。
そうしなければ第二第三の事故が発生する可能性が有ると言わざるを得ない。
続きは動画の中で・・・