【LAWS】独政権が「自律型殺傷兵器」開発反対を棄却「軍事でのAI活用はオープンに」
ドイツのメルケル連立政権は2020年1月に、緑の党や左翼党など野党が提出した「自律型殺傷兵器開発の反対」に関する法案を棄却した。
自律型殺傷兵器はLAWSまたはキラーロボットと称され、人間による判断を介さないでAI(人工知能)を搭載した兵器が標的を判断して攻撃を行う。
人間を介さないで標的を攻撃し、殺しかねないことから倫理的観点、道徳的観点からNGOなども自律型殺傷兵器の開発には反対している。
左翼党のカトリン・フォーグラー議員は「自律型殺傷兵器の開発は恐ろしいビジョンであり、ロボットや兵器が人間の判断を介さないで、兵器自らの判断で効率的に攻撃を行うことは脅威であり、しかもこのシナリオは非常に具体的になってきている」と警鐘を鳴らしている。
メルケル政権は軍事分野でのAIの活用はオープンであるべきだと主張。
兵器に対する倫理問題については随分と前から、様々な既存兵器で議論されてきた。
核兵器は勿論、クラスター爆弾や対人地雷などが挙げられる。
そしてそれらの議論の末に、条約が出来たがその結果どうなっただろうか。
INF条約などは、条約に加盟していない中国が、大量に中距離ミサイルを配備したり、締結国であるロシアでさえ、無視して開発を続けるに至り、業を煮やしたアメリカが破棄にかじを切った。
そもそも戦争用の兵器というのは、人や物を破壊するためのものであり、その性能が優れていればいるほど、相手側に対して抑止力となる。
相手側にしてみれば、その兵器を上回るものを作ろうとする。
要は終わりのないイタチごっこになっていると言えるだろう。
そしてどこかの偽善者が、人道的に問題だと提起してルールを作ろうとする。
そして、ルールというものはそれに関わる全ての人間が守って初めて成立するものだと思う。
したがって、そのルールの輪に加わらないものや、影でルールを破るものがいる限り成り立つことはない。
近い将来、「自律型殺傷兵器」はどんどん開発されるだろう。
実に無慈悲な兵器と言えるが、使う側からすれば自国の兵士を守るための手段であり、早期に戦争を終結するための道具と言えるのだ。
それらの兵器を実戦に投入するかどうかは、当事国のトップの判断次第だろう…
続きは動画の中で・・・