【神明和工業】飛行艇50機製造で記念式典、PS-1から50年余で救難飛行艇US-2を防衛省に納入!
新明和工業(兵庫県宝塚市)は2020年2月20日、飛行艇の50機製造を記念した式典を甲南工場(神戸市東灘区)で開き、機体を関係者らに公開した。
すでに試験飛行を済ませており、3月に防衛省に引き渡す。
50機目は「US-2型救難飛行艇」。
全長33・3メートルで青と白のツートンカラー、最大速度は約315ノット(時速約580キロ)。
価格は約150億円。
川崎重工業(神戸市中央区)など約2千社の協力で製造された。
機体側面には、着水時の波による損傷を防ぐ波消し板が備わる。
新明和工業は1968年、離着水のみができる対潜飛行艇「PS-1」を国に初納入。
75年から水陸両用の救難飛行艇「US-1」を、2004年から「US-2」を納入している。
救難飛行艇としては45年間で千回以上出動し、外洋での海難事故などで約千人を救助したという。
式典には防衛省などの関係者約180人が出席。
テープカットに続き、機体を建屋から外にけん引してお披露目した。
五十川龍之社長は「50機を製造する間には、開発面などさまざまな試練があった。海外からは、消防にも使えると関心を持たれている」と話した。
まずは50機製造おめでとうございます。
新明和工業は川崎重工や三菱重工と共に、地元の企業で実に誇らしく思う。
約50年で50機製造ということは単純計算で1年に1機ということになる。
US-2は攻撃兵器ではないので、積極的に海外に売り込み製造機数を増やせば、大幅なコストダウンが図れると思うのだがどうなんだろうか。
洋上や湖面に着水して胴体内に給水できるタンクを備えたバージョンを作れば、今回のオーストラリアの森林火災の消火活動などでも活躍できたと思う。
米国の高額な戦闘機よりも人道的な救難機の方が、セールスしやすいのではないだろうか。
戦後、航空機の開発を押さえつけられながらも、技術者の努力で成し遂げた世界で唯一波高3mでも離着水可能な救難飛行艇である「US-2」。
これからも多くの人の命を救ってくれるのだろう…
続きは動画の中で・・・