【中国の反発必至】在韓米軍、星州基地のTHAADランチャーを分離してソウル首都圏へ配備か【日本のMDに応用できないか】
米軍当局者が、朝鮮半島にTHAADランチャー(発射装置)を追加配備できるという発言を行い、論争が起きている。
ランチャーとレーダー、指揮統制所などからなるTHAAD射撃中隊(バッテリー)からランチャーだけを切り離したり別のランチャーを韓国国内に持ち込んだりして、現在の慶尚北道星州(ソンジュ)基地だけでなく、THAAD防衛網の「死角地帯」に挙げられる韓国首都圏など韓国内のどこでもTHAADを展開できる、という趣旨だ。
事実上THAADの追加配備と同様の効果を示すことができるこの方式が現実になると、韓国国内はもちろん北朝鮮・中国もデリケートな反応を示すものと予想される。
米ミサイル防衛局のジョン・ヒル局長(海軍中将)は2020年2月月10日、国防総省の2021会計年度予算案のブリーフィングで「THAADランチャーと部隊を分離できれば、朝鮮半島に多くの柔軟性を与えることになるだろう」として「部隊をより後方に置くことができ、レーダーを後方へ移してランチャーを前に置いたり、追加のランチャーを持ってきたりできる」と語った。
この発言は、在韓米軍の統合緊急作戦要求(JEON)」に言及する過程で行われた。
JEONは、効果的なミサイル防衛のために用い得るアセット(資源)であるTHAAD、パトリオット、SM3のレーダーや発射システムなどを統合・管理したいという米軍の青写真だ。
これは文在寅政権にとって「三不の誓い」を破ることになり、中国の反発を買うことは必至だろう。
このシステムはミサイル発射機だけ前方に配置して、指揮・統制にあたる部隊は後方に置く、という米軍の安全性を第一に考えた配備計画で、最低限のメンテナンス要員のみを配置すれば、後は米本土からでも遠隔操作が可能となるところだろう。
既にシステムはテスト完了済みで当チャンネルでも動画を投稿済みだ。
そもそも現在配備中の星州基地からは、射程200KmのTHAADミサイルだとソウルが防衛圏外となるため、首都防衛の意味を成さない。
そしてこのシステムを発展させることで、日本にとっても高度なMDシステムを構築できると思う。
候補地に苦戦しているイージス・アショアを配備しなくても、洋上のイージス艦のレーダーや、PAC-3のレーダーをリンクすれば、日本各地に配備した移動式のTHAADランチャーから遠隔で迎撃することが可能となるはずだ。
指揮所さえ高セキュリティで安全な場所に設置すれば、レーダーとランチャーは移動式となるため、残存性も上がる。
そのためには、THAADのシステムとランチャー及びミサイル本体を購入しないといけないが、イージス・アショア2基を配備するよりは遥かに低コストのような気がする。
我が国次世代のミサイル防衛システムとして、検討して見る価値はあると思うのだが…
続きは動画の中で・・・