【5GAT】米国のSTS社が米空軍向けステルスドローンの画像を公開【標的・Wingmanとして】
米国のシエラレオネ社(STS)が最新の無人飛行機(5GAT)の画像を公表した。同機はすでに地上の総合テストを終了しており、計画に基づき、まもなく初のテスト飛行を実施する。
同機は米空軍(USAF)のステルスドローン標的として使用される予定だ。
STS社が現在公開中の画像を紹介しながら、その内容を見ていこう。
STS社はロッキード・マーティン社スカンクワークスのエンジニアによって立ち上げられた会社。
5GATは「第5世代」標的機として、またローコストの「ロイヤル・ウィングマン」として提案している。
エンジンはGE社製のJ85を退役したノースロップT-38タロンジェット練習機やF-5戦闘機から再利用し、動翼アクチュエーターはBoeing F/A-18戦闘機の物を使用している。
5GATは1機あたり10万ドル(約11億円)と非常にローコストで、第5世代無人標的機としてのほか、F-35などの有人戦闘機の忠実な僚機である「ロイヤルウィングマン」としても使用できる。
比較対象としては、Kratos Defense社のXQ-58A Valkerieが挙げられるが、速度性能でも機動性でも5GATが勝ると考えているようだ。
使い捨てのステルス機として模擬のドッグファイトに使用し、有人機の相手としてロシアのSu-57や中国のJ-20などに対してどの様に対応するかをシミュレートすることができる。
胴体内にウェポンベイは備えていないが、パイロンを装備して武器搭載も可能となっている。
さらに、様々な電子戦機器、AI機器、ISR機器を搭載可能となっている。
AIを使用したソフトウェア・ブレインで無人機をコントロールすることも検討しており、このプログラムに今後5GATが提案される可能性もあるようだ。
STS社はKratos Defense社のXQ-58A Valkerieの設計にも関わっており一部のパーツの製造も行っている。
これは米国ではよくある、競合&パートナーといった関係だ。
今後はそれぞれの強みを生かし両方の機体が「ロイヤルウィングマン」として採用される可能性がある。
我が国でも次期戦闘機の開発と同時進行で、随伴する無人機の開発計画があるようだが、この分野に限ってはやはり、米国が一歩も二歩も先を行っているようだ…
続きは動画の中で・・・