【派遣命令発出へ】河野防衛相が護衛艦「たかなみ」が不測の事態に遭遇した際の図上演習を視察【海上自衛隊】
河野太郎防衛相は2020年1月10日、海上自衛隊の護衛艦「たかなみ」とP3C哨戒機に対し、防衛省設置法の「調査・研究」に基づく中東海域での情報収集任務の派遣命令を発出する。
哨戒機は11日に出国し、20日以降に活動を始める。2月上旬には護衛艦「たかなみ」も出港し、情報収集を強化する。
中東情勢は緊迫化しているが、海自の活動予定海域は米・イラン衝突の地となったイラクなどから離れており、政府は派遣方針を変えない考えだ。
海自は9日、幹部学校(東京都目黒区)で、たかなみが不測の事態に遭遇した際の部隊運用を確認する「図上演習」を行った。
視察した河野氏は記者団に「万全の準備をして出発できるようにしっかり支えていきたい」と強調した。
P3C哨戒機は出国後、ジブチを活動拠点とし、平成21年から実施している海賊対処行動と情報収集の2つの任務を担う。
たとえ護衛艦でも発砲出来なければ一般商船と同じだ。
現場の指揮官が迷いなく防護発砲出来る権限を与えるべきではないだろうか。
そのような体制を作るのは政府の仕事であり、我々国民も現状の世界情勢を理解して自衛官の安全とは何なのかを考える必要があると思う。
護衛艦の艦長が、目の前で攻撃を受けながら追い回されている、他国船を見ているだけなんて果たして出来るのか?
恐らく我が身の進退を賭けてでも発砲撃退したい衝動を押し殺して、命令に従い涙を呑むのだろう。
そして、やがて日本周辺でもそれ以上の判断を迫られる時が来るのかも知れない。
勿論、そんな急に憲法を変えられないのは百も承知だ。
超法規でもなんでもいい、自衛隊を海外に派遣するときに限っては「ネガティブリスト」と十分な武器弾薬を持たせて派遣するべきだ。
ほぼ「丸腰」状態で行かせることは、自衛官の命を軽んじていると言わざるを得ないだろう。
このような状況で派遣される海上自衛隊員と家族の方々の心中を思うといたたまれなくなる。
どうか無事に任務が完遂できることをお祈りしたい。
今回派遣される護衛艦「たかなみ」は、民間人救助の第1号を記録。
スマトラ大地震では犠牲者たちの遺体収容に大きく貢献した。
東日本大震災では救難のため、いの一番に出航した護衛艦でもある。
また、初代の「高波」は自らを犠牲にして艦隊を勝利に導いた殊勲艦。
護衛艦「たかなみ」に栄光あれ!
続きは動画の中で・・・