【支持率次第か】将軍様はトランプ大統領を「完全にナメている」北が強硬路線に転じたワケとは…
米国と北朝鮮が再び、緊張してきた。北朝鮮は2019年12月7日、北西部東倉里(トンチャンリ)の西海衛星発射場で「非常に重大な実験」に成功した、と発表した。
これに対して、ドナルド・トランプ米大統領はツイッターで、「敵対的な行動をとれば、あまりに多くのものを失う。実際、すべてを失うだろう」と強く警告した。トランプ氏は先に「必要なら軍事力を行使する」と記者団に述べている。米朝の非核化交渉は風前のともしびだ。
実験は大陸間弾道ミサイル(ICBM)に使用するエンジンの燃焼試験だった可能性がある。朝鮮中央通信は「実験の成果は近い将来、北朝鮮の戦略的位置付けを再び変えるうえで重要な効果をもたらす」と報じた。となると、ICBMか核実験以外には考えられない。
ここへきて、北朝鮮が強硬路線に転じたのはなぜか。
それを後押ししたのは、「実験を再開しても、トランプ政権の軍事力行使はない」という判断だ。なぜ、正恩氏はそう考えたか。決定的だったのは、9月14日に起きたサウジアラビアの石油関連施設に対する攻撃である。
トランプ氏は来年の大統領選を控えて、軍事力を行使しにくい立場にある。米国民の多くは「戦争に疲れている」からだ。ボルトン氏は更迭後、「イランや北朝鮮との交渉は失敗する運命にある」と語っていた。どうやら、不吉な予言は当たりそうだ。
ただ、将軍様は一つ勘違いをしているようだ。
それはサウジでの件は米国にとって、直接の脅威ではないということだ。
アメリカにとって直接驚異となるICBM関連なら、アメリカファーストのトランプ大統領は報復に出る可能性がある。
米国民は「戦争疲れ」とあるが、裏を返せば「戦争慣れ」しているとも言える。
北が日本を飛び超え、グアム近辺に飛ぶようなICBM実験などを行えば、トランプ大統領は自国民に対して北の脅威を訴えることで、米国民の風向きが一気に変わり支持率が上がれば、躊躇なく行動に出ると思う。
その方法は、大げさな軍事攻撃とは限らない。
特殊部隊による斬首作戦が成功の可能性が高ければ、人的被害を抑制するために、そちらを選択するだろう。
また、米軍の力を世界中に誇示するために猛烈なピンポイントでの空爆かも知れない。
どちらにせよ、選挙に向けた支持率の動向次第で決まりそうな予感がする。
続きは動画の中で・・・