【中国空母凍結】4隻目国産空母計画中断か、技術・資金の両面で困難【香港メディア】
2019年11月28日付の香港紙サウス・チャイナ・モーニング・ポストは、中国の5隻目(国産4隻目)の空母建造計画が技術的な困難に直面し中断していると報じた。
5隻目の動力は中国の空母としては初の原子力を想定。通常動力の4隻目は2021年にも着工する見通しだが、「追加の空母建造計画はない」という。
同紙によると、中国軍関係者は「中国には(空母に)必要な原子力技術がない」と語った。また、空母艦載機「殲15」の後継機開発でも「短期間で解決できそうにない技術的問題」(軍関係者)がある。国有造船大手の中国船舶工業集団と中国船舶重工集団が26日に合併したが、コスト面と技術面の問題は大きく、空母建造プロセスが早まることはないもようだ。
中国の「海洋強国」路線を支える空母戦略に誤算が生じている。
当初は2030年までに国産空母4隻を運用する計画だったが、当局は4隻目の建造を凍結した。
また2隻目以降の国産空母に導入予定だった最新技術の電磁式カタパルト(射出機)を、従来型の蒸気式カタパルトに変更したこともわかった。
関係筋が明らかにした。中国経済の減速に伴う予算の制限を背景に、最新装備の開発に遅れが出ているもようだ。
技術面もさることながら、経済的に苦しくなってきたことのほうが大きな要因だと思う。
原子力については、原潜を保有していながら水上艦を作れないはずがない。
原潜の原子炉が不完全で危険な状態で運用中か、ロシアの技術供与で作ったかのどちらかだろう。
カタパルトについても通常動力では電磁式だろうが蒸気式だろうが、次々に射出するエネルギーを確保することは難しいだろう。
このカタパルト技術は米国の「門外不出の技術」であって、公開していない。
スパイ活動で技術を盗もうにも、当のアメリカでさえ、電磁式カタパルトで最新空母ジェラルド・R・フォードや2番艦のジョン・F・ケネディも欠陥問題を抱えて苦悩している。
計画再開があるとしたら、アメリカの最新空母が正式配備された後になるのだろう。
要は、「高嶺の花」を求めすぎて資金と技術の両面で立ち行かなくなったことを認めたということになる。
香港や台湾での一国二制度問題やウイグル・チベットでの人権問題、そして今年始めてNATOの協議で議題に上がった中国。
その強引な覇権主義のツケが徐々に回ってきているようだ。
それにしても何故、韓国・北朝鮮・中国・ロシアと日本海を隔てた大陸に地続きでこの様な国が存在しているのか。
続きは動画の中で・・・