【高出力エネルギー兵器】米空軍がドローン群を瞬時に壊滅するマイクロ波兵器「フェイザー」を配備へ
ドローン兵器が保安上の脅威と指摘されて久しい。
2019年9月にはサウジアラビアの石油プラントが20機前後のドローン群による攻撃を受け、減産を迫られる事態となった。
こうした状況のなかアメリカ軍は、フェイザー(PHASER)と呼ばれる指向生エネルギー兵器を初めて配備する。来年中に試験運用を完了し、実用化を目指す計画だ。
フェイザーはマイクロ波を放出するエネルギー兵器であり、敵のドローン群を操縦不能または墜落させるために開発された。
米技術誌のポピュラー・メカニクスは、クラス1およびクラス2と呼ばれる重量600キロ以下のドローンに対して機能すると解説している。
重量級のドローンや一定速度以上で飛行する個体などに対しては効果が薄れるが、ドローン攻撃に対しては複合的なアプローチで対応する。
フェイザーのほかにレーザー兵器や特攻ドローン機などが併用される予定だ。
開発を手がけるのは軍需企業の米レイセオン社だ。
ニュース専門局の米FOXニュースは、米国防総省と同社との間で1630万ドル(約1億7600万円)規模の契約が結ばれたと報じている。
フェイザーはアメリカ国外へのおよそ1年間にわたる配備を通じて、実用性の評価を受ける。
アメリカ軍による指向性エネルギー兵器の配備はこれが初となる。
フェーザーと聞いて、その昔夢中になって観ていたTVドラマ「宇宙大作戦」でエンタープライズ号のカーク船長が使用していた銃が思い浮かんだ。
どうやら一点集中のレーザーではなく、放射状に拡散するマイクロ波を照射するもののようだ。
広範囲にマイクロ波で弾幕を張って複数のドローンを一網打尽にするイメージだろう。
従って、その方向に友軍機がいる場合は使用できない。
重要施設の防衛には有効と思われる。
ただ、高出力マイクロ波では電子機器が壊れるだけで、ドローン自体は制御不能で、飛び続けてどこに落ちるかわからない。
爆弾搭載型だと、思わぬ二次被害の可能性もあると思われるが、その辺の対策をどうするのかが気になるところだ。
地上配備型のファランクスとセットで配備するのもありかも知れない。
もはや、カメラで追跡できるものは殆ど撃墜できる時代がやって来たようだ。
日本でも是非、開発して配備してほしいものだ…
続きは動画の中で・・・