【開発・運用コストが鍵】レイセオンがドローンや巡航ミサイルにも対応の小型中距離空対空ミサイル「Peregrine」発表
レイセオンは2019年9月16日、新型の中距離空対空ミサイル「Peregrine(ペレグリン)」を開発中であることを発表しました。従来より小型軽量で低コスト、そしてドローンや巡航ミサイルにも対応するミサイルだといいます。
レイセオンの新型中距離空対空ミサイル「Peregrine」は、全長6フィート(約180cm)、重さ150ポンド(約68kg)強というコンパクトなもの。F-22やF-35といった第5世代戦闘機のウエポンベイに対応し、従来のものと比較して、およそ倍の量のミサイルをステルス性を損なわず携行することが可能だといいます。ミサイルの名称となっている「Peregrine」は、ハヤブサの仲間の総称。
また、搭載されるセンサー類は悪天候にも強く、人間が操縦する航空機だけでなく、ドローンや巡航ミサイルまで対応。移動・固定目標を問わず、探知・追跡が可能としています。
前回はロシアのミサイルを取り上げたが、米国も新型ミサイルの開発には熱心なようだ。
対艦ミサイルと対空ミサイルの違いはあるが、共通する部分は多いだろう。
空対空ミサイルの最大の課題はなんと言っても、航空機に搭載可能な数と言える。
サイズが小さくなればなるほど多く搭載することができ、相対的にコストも下がる。
ただし、小さくなっても性能が下がってしまえば何の意味もない。
今後はサウジの石油施設の攻撃に使われたように、安価な無人機やドローンでの攻撃が増えてくるのは必至だ。
費用対効果を考えると、そのような目標に超高額な迎撃兵器をむやみに使うわけには行かない。
例えばイスラエルは、「アイアンドーム」など複数の迎撃態勢を稼働させている。
しかし、安価な「手作りロケット弾」などの多さに対応するため、重要性の低い地域へ向かうロケット弾や無人機を迎撃対象から外す機能も設けているとされる。
高価な迎撃ミサイルの浪費を防ごうというわけだ。
今後の迎撃用兵器の開発は、いかに開発・運用コストを下げるかにかかっているようだ…
続きは動画の中で・・・