【軍事バランス】在韓米軍の撤退はもはや既定路線か、予想しうるシナリオとは…
2019年8月23日に日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の終了を通告した韓国に対し、米国防総省は「再三の要請が無視された」とし「強い懸念と失望を表明する」との声明を出した。
実は、在韓米軍の規模は韓国軍と比べればごく小さいのだ。
米国防総省の発表では、2018年9月末の在韓米軍の人員は陸軍1万7200人、空軍8100人など計2万5800人だ。
これに対し韓国軍の総人員は62万5千人(英国際戦略研究所発行の『ミリタリー・バランス2019年版』による)。
うち陸軍が49万人、空軍が6万5千人、海軍が7万人だ。
米陸軍の総兵力は47万6200人だから、韓国陸軍は人数でそれを上回っている。
在韓米陸軍1万7200人は、韓国陸軍の29分の1にすぎない。
米国は朝鮮戦争(1950~53年)では44万人の兵力を投入したが、休戦後大部分は帰国し、冷戦終了の89年には在韓米軍は4万3200人(うち陸軍3万1600人)だった。
韓国駐留はソ連封じ込めの一環だったが、ソ連は崩壊。
中国は70年代から米国の准同盟国となり、中国のF8・戦闘機開発に米国が協力するほど親密だった。
そのため、当時の米国では「朝鮮での南北対立はもはや内部問題にすぎない」として、在韓米軍廃止論も出ていた。
少数でも駐留する米軍がそこにいて、攻撃を受ければ米国への攻撃となることが大切なのだ。
米国人が犠牲になれば米軍は必ず報復攻撃に出るだろう。
仮に米軍が撤退すれば格段に抑止力が減少するので危険度が増す。
そもそも米軍が撤退する状況とは、米韓関係に問題が生じている可能性が高いため、アメリカにあっさりスルーされる可能性がある。
韓国はそのことが理解できないんだろうなぁ…
続きは動画の中で・・・